『認知症』といえば、誰もが他人ごとではない気になるワード。今や85歳以上では4人に1人にその症状があるといわれています。最近ではココフルにも、認知症予防の為の教室依頼も増えてきました。認知症予防には食事と運動!と言われていますが、皆さんはどんなことを実践されていますか?
しかし、そもそも『認知症』って?いったいどんな病気なのでしょうか??予防する為にも、まずはしっかりと『認知症』を知る事が大切です。
前回は
①もの忘れと認知症について記載しました。間違えやすいですが、もの忘れと認知症は違いましたね。では、今回も『認知症』について考えていきましょう。
認知症について ②MCI(軽度認知障害)って何?
認知症は早期発見と予防が大切と言われていますが、MCIという言葉はご存知でしょうか?MCI(Mild Cognitive Impairment)=軽度認知障害とは認知症ではないので日常生活には支障をきたさない状態です。しかし、
軽度な認知機能の低下を有します。分かりやすく言うと、認知症予備軍。数年後に認知症に移行する可能性がある状態のことです。2014年厚生労働省から発表されたデータによると全国に400万人は存在していて、65歳以上の人の約3割はMCIの状態にあるとの指摘もあります。
MCIの特徴的な症状としては5つあります。
1、本人または家族によるもの忘れの訴えがある
2、年齢や教育レベルの影響のみでは説明できない記憶障害が存在する
3、全般的な認知機能は正常範囲である
4、日常生活での動作は自立している
5、認知症ではない
そして、MCIには2種類の型があります。
●健忘型MCI・・・記憶障害が主な症状となります。MCIの多くはこのタイプであり、
進行するとアルツハイマー病になることが多いとされています。
●非健忘型MCI・・・判断能力が低下したり計画を立てることが難しくなります。
進行すると、前頭側頭型認知症やレビー小体型認知症になることが多いとされています。
(※アルツハイマー病・前頭側頭型認知症・レビー小体型認知症などについてはここでは省略させていただきます)
単なるもの忘れとますます区別することが難しいかもしれません。おかしいな?と思ったらご自身で出来る認知機能のチェックや専門医に早めに相談するのがよさそうです。
認知症について、次回もまた一緒に考えましょう