超高齢化社会、団塊の世代が75歳以上に達した今、介護予防の必要性がさらに訴えられています。
しかし、その介護予防に対する仕組みについては全く追い付いていない気がします。
何故かというと・・・。
現状、要介護者や要支援者についてのサポート体制は、介護保険であったりデイサービスや特別養護老人ホームであったり施設が増えてきていますし、
各市町村の行政でも、地域包括支援センターや社会福祉協議会のサポートなど耳にすることは増えてきました。
要介護者や要支援者に対してのハード面は整ってきましたし、逆に介護保険が国を圧迫しているところまで来ています。
一方、介護予防はどうでしょう?
介護予防の大切さは訴えられていますが、その取り組みは結構人任せになっている気がします。
われわれのような運動による介護予防の場も、地域によって、もしくは自治会によって熱心さに差があります。
介護予防の体操教室や介護予防の取組みの情報を知らない方もたくさんいます。
スポーツジムに行ける環境の方はまだしも、都市部から郊外の方はなかなかその環境の整備が追い付いてない気がします。
介護予防を考えるうえで、介護をする介護者(ケアギバー)の方を考えないわけにはいきません。
介護の実態を身をもって知っているからこそ、介護予防の必要性を真剣に考えている方であると思います。
しかし、その方たちの介護予防はどうなのでしょうか?
相談窓口などは各市町村など役所、役場にはあるのかもしれませんが、その方たちの介護予防に対する取組みって、実はほとんど見当たりません。
これからの高齢化と少子化とを考えると、
高齢者が高齢者を介護する老老介護はすでに始まっているし、
働きながら家族の介護をしなければならないダブルワークの限界による離職の話も聞きます。
それって、ケアギバーの方へのサポートも少なく、なおかつ孤立しているからではないでしょうか?
その方への介護予防の取組みや仕組みが介護予防のキーポイントであると強く感じます。
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家族なんだから、介護するのは当たり前なのかもしれませんが、
そんなに簡単なことではないとは容易に考えられますよね?
実際に介護者(ケアギバー)が、健康を保てなくなったらどうでしょう・・・。
家族の介護ができなくなる、仕事もできなくなる、収入が減る(なくなる)、誰も支えられなくなる・・・。
これって、介護保険の仕組み自体が総崩れになるのではないでしょうか・・・。
考えるだけで恐ろしい状況です。
そのようなことを考えながらの、ココフルのシニア体操インストラクターの取組みです。
まずはシニアがシニアを支える社会を目指し、
ご家族だけでなく、いつまでも慣れ親しんだ自分の家や地域で生活ができることを願った取り組みです。
ココフルは運動指導士の集まりです。キッズからシニアまで幅広い世代の方の健康づくりに「運動・スポーツ」を通じて携わっていますが、
元気なうちに健康のための取組みや仕組みを整えていかないといけないと考えています。
シニア体操インストラクターもその仕組みの中の1つになればと思います。
元気なシニアがまずは自分のために取組み、そのノウハウを家族やその先には地域の方を支えて欲しい。
そのような願いの中での「学びの場」を作っていきたいと思います。
健康志向が高く、興味がある方がまずはコミュニティを作っていければ、その情報や活動を少しずつ地域住民に広めて行って欲しいです。
運動による健康づくりを介護予防に活かし、地域に活かす
そのような取り組みです。
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カラダは元気なんだけど、還暦を迎えて、退職をして、なかなかやることもない方って多いと思います。
家で時間を持て余してゴロゴロしちゃっている方って、多いと思います。
何をしたら良いのか分からないからこそのことだと思いますが、なかなか自分では気づかないのも現状です。
だからこそ、ご家族の方が
「あなた頑張ってみれば!」
「時間があるなら自分の健康のためにやってみれば!」
と背中を押していただきたいです。
健康なのにクスぶっている、やる気パワーを発揮できる場にしていただきたいです。
なかなか自分からそのような環境に身を置くことは難しいかもしれません、ご家族の方の後押しが
きっとシニアからの生きがいや、地域貢献に繋がり
明るく張りのあるエンジョイライフに繋がると思います。